今月3日に祖父が他界しまして
関係者の皆様にはご会葬を賜りご芳情のほど誠に有難く厚くお礼申し上げます。

先週今週とそんな事でバタバタしておりまして
お仕事でもご迷惑をおかけしてしまいました。
すみませんでした。

昨年5月に入院してから毎日病院に父や母と私が通っておりましたが、
3月3日深夜に眠るように息を引き取りました。
ご飯を食べさせたりするようになってからはとても時間がかかり周りからは
本当に大変ですみませんと言われましたが、
ゆっくり話をできる機会で私にとってもよい時間となりました。

祖父は戦争を経験した世代でちょうど今年の1月で90歳になったところでした。

戦争で怪我を負った祖父は不自由な身体になりながらも、
野菜を作り、鉢花栽培のきっかけを作りました。
花の栽培を本格的に始めたのは父ですが、その後は今は私が継いでいる形になります。

私は割と夢見がちな人間で(笑
色々構想や計画を立てたり興味があると何でもやってみたい性格でした。
幼少の頃、大変な自然災害も相まってお世辞にも裕福な暮らしとはいかなかった
ので両親に何かお願いをする。ということはほとんどありませんでした。

昔は本当に頑固で誰の意見も聞かなかったような祖父ですが、
私が何かに興味を持つとすぐに協力してくれました。
高校生の頃に初めてパソコンを買ってくれたのも祖父でした。

TVゲームやおもちゃも買ってもらえなかったような幼少時代だったので
本当に嬉しかったのを覚えています。

今の私の仕事のやり方を考えたらパソコンを使わないなんて
考えられない毎日です。
ものすごい先行投資をしてもらったなと改めて思います。

祖父は「何か夢をもって頑張らないかん」と
いつも僕に言っていました。

僕が25歳の頃、育種で新しい花を作ってみたい。と言ったときも
父には大反対されました。同業者の周りの人にも全員に反対され、
止めた方がよいと言われたのを今でも覚えています。

祖父は面白そうと思うならある程度花を仕入れてみて始めてみたらどうだ?
と言ってくれました。
もういい加減25歳だったので(笑
お金は無かったですが気持ちだけありがたく受け取って
少しずつ、仕事の体制に影響が出ないように少しずつ育種を始めました。

今思えば30鉢にも満たないような鉢数で始めた育種でしたが、
それはそれで面白い条件だったなと今は思っています。

これは、僕が作ったオリジナルの花だよ。と
しゅうめいぎくや、クリスマスローズを見せることができて
本当にほっとしましたし、その花に注文がもらえたと話すと嬉しそうでした。

昨年入院してからはハウスにフラフラ遊びに来ることもなくなってしまったので
私の撮った写真を1冊の本にまとめて病院に置いておきました。
ひとつひとつ花を見ながらこれはどうだだの、
この花は良いだの、
偉そうに(笑)
言っていました。

看護婦さん達にも自慢していたようで・・・
本音はやめてくれ。と思いましたが(笑
祖父が嬉しそうだったので、もうよしとしましょう。

まだまだこれから見せたい花があったのにね。
ルンバやマッサージ器を欲しがるような
ミーハーなおじいちゃんはなかなか派手な花が好きで
僕の花が一番良いと言わないのが悔しかったけど(笑

きっとそのうちもっと素敵な花を作るから見とけよ。

本当は僕が結婚してあげられるともっと喜んだのでしょうが・・・
ごめん(笑

長い長い、大変な90年の人生、お疲れ様。

おじいちゃん、おやすみ。

おばあちゃんによろしくね。

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コメント

    • bebeベア
    • 2015年 3月 07日

    ご冥福をお祈り申しあげます。

      • hisashi
      • 2015年 3月 09日

      bebeベアさん

      ありがとうございます。

    • ヘレボ庵
    • 2015年 3月 08日

    謹んで哀悼の意を表します。。。
    大和魂な御祖父様の後押しを遺志として、これからも素敵な花々を創り続けて下さい。
                           ー合掌ー

      • hisashi
      • 2015年 3月 09日

      ヘレボ庵さま

      ありがとうございます。
      これからも大変な仕事だと思いますが、少しずつでも自分の花に理想と夢を持ってがんばっていけたらなと思っております。

  1. これからも、お祖父さんの遺影にすてきな花を見せてあげてください。

      • hisashi
      • 2015年 3月 09日

      のんびりがーでなーさま

      おばあちゃんよりも、おじいちゃんはずっと花が好きで
      よく花を見ては嬉しそうに話していました。
      少しずつ、素敵な花が作れるように頑張りたいと思います。

    • 俊介
    • 2015年 3月 08日

    お悔やみ申し上げます。
    大変な時期にお手数をおかけしてしまいましたこと、
    改めてお詫びいたします。

    育種の成果を見せられたこと、お祖父様にとっても、佐藤様にとっても
    幸いなことでしたね。
    お父様ばかりじゃなく、お祖父様の背中を見ながら佐藤様が進んで来られましたことは、中2の春に父を亡くした我が身と比べて羨ましく思えます。

    今後ともお祖父様は見ていてくださるでしょう。
    送り出される素晴らしい花々に期待しております。

    合掌

      • hisashi
      • 2015年 3月 09日

      俊介さま

      ありがとうございます。
      とんでもございません。まったく問題ありませんので
      お気になさらないで下さい。

      父や祖父は花を作るということに関しては反面教師的なところが
      ありますが(笑)仕事を頑張るという事に関しては誰よりも尊敬しています。

      祖父や家族にはもちろんですが、
      皆さんに喜んでもらえる花ができるように頑張りたいと思います。

    • みるく
    • 2015年 3月 09日

    さとうさんが、おじいちゃんにかわいがってもらっていたようすや、
    さとうさんがおじいちゃんを大好きだったようすが、
    目に見えるようです。

    大変だったでしょうが、最後までおじいちゃんに寄り添って、
    見送ってさしあげることができて、よかったですね。

    おじいちゃん、天国からずっと、さとうさんを見守ってくださることでしょう。

      • hisashi
      • 2015年 3月 09日

      みるくさま

      ありがとうございます。
      そうですね。祖父は戦争も経験して、30歳くらいまではこれ以上ないくらい最悪な人生だったと思います。広島の原爆の時の話なんかも聞くとびっくりしたものでした。
      ここ何年かは、大好きな野菜を育てながら仕事の話もしたり、花の話も出来て本当に楽しそうでした。最後は病院での長期入院で可愛そうでしたが、ゆっくり何日も話ができてよかったかなと思っています。

    • まい
    • 2015年 3月 09日

    お孫さんが自慢気なお祖父さまのお顔が目に浮かぶようです。

    見送ると言うことはとても大変ですけど、
    あらためてその人と対面出来るひと時だと思います。

    きっと今頃、奥さま(お祖母さま)にお孫さんの成長を自慢していらっしゃる
    そんな気がします。

    お祖父さまのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

      • hisashi
      • 2015年 3月 09日

      まいさま

      ありがとうございます。

      おばあちゃんは、おじいちゃんのお葬式に出なきゃいけないから・・・と昔から服の準備をしていたくらいでしたのでやっと二人でゆっくりしていたらよいなと思います。

      きっと・・・毎日言い合いでしょう(笑
      それもまた幸せな毎日だったのだと思いますね。
      見ていた法は疲れましたが(笑

    • 虫めがね
    • 2015年 3月 09日

    佐藤さんのご活躍におじい様も鼻が高かったことでしょう。
    ご冥福をお祈りいたします。

      • hisashi
      • 2015年 3月 09日

      虫めがねさま

      ありがとうございます。
      人に自慢できるような活躍では無いのですが、
      本に自分の花が載せて頂けた時などは本当に嬉しそうに見ていました。
      色々な方のおかげでそんな幸せを届けられた事は本当に僕としても幸せでした。

    • たまき
    • 2015年 3月 10日

    佐藤さん

    何かをしようと思ったとき、「ポン」と背中を押してくれる人
    それが、おじい様だったのですね…。

    そんな方がいた佐藤さんも、おじい様も、とても素敵です。

    おじい様の事を、いつまでも忘れずに心にとめおけば、
    それが佐藤さんの力になるのでは、と思います。

    でも、少し、寂しくなりましたね…。

    おじい様のご冥福を、お祈りいたします。

      • 大和園
      • 2015年 3月 10日

      たまきさま

      ありがとうございます。

      どこにでもある事かもしれませんが、「孫」に弱いおじいちゃんであったのだと思います(笑

      せっかくやるなら一緒に喜びを共有したり、楽しんでくれる人が一人でも多い方が仕事は有意義だと思っています。ですからそういう意味でちょっぴり寂しくなってしまいました。

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